「何?晴子」
「あのね、お兄ちゃんのお弁当届けに行くんだけど…」
「うん。」
「ほ、ほら、3年生の階ってなんか、一人で行くの怖いじゃない?」
「一緒に来いと…?」
「えへっ///」
((好きになっていいですか))
は晴子と一緒に3年の階まで来た。
廊下には人がたくさん居て怖そうな人も何人か居た。
「が来てくれてホントよかった!」
「そうねぇ…一人では来たくないわね;」
「えっと…ココで待っててくれる?」
「どうして?」
「恥ずかしいから///!!」
「はいはい、わかったから早く行っといでっ!」
「うん!待っててよ?!」
「待ってるから!…ふぅ〜…(かわいいヤツ…」
は晴子の後姿ほボケ〜っと見ていた。
通る人の邪魔にならないように廊下の端によった。
「まだかなぁ〜…」
退屈していると聞き覚えのある声が近づいてきた。
桜木 花道…
は秘かに桜木に恋をしていた。
でも、桜木は晴子のことが…
そう思うとは胸が張り裂けそうだった…
「あ!さん!」
「桜木くんどうしたの?」
桜木はキョロキョロと辺りを見渡した。
「晴子ならもうすぐ来ると思うけど…」
「いやっ、その…用事があるのはさんでして…」
予想外の返事には戸惑った。
もう一度確かめるように自分を指差して私?と訊くと桜木はコクリと頷いた。
内心うれしかっただが期待しちゃいけないと自分に言い聞かせた。
もしかしたら、晴子に自分の気持ちを代わりに言ってくれないかという相談かもしれないのだから…
「!」
肩をポンッと叩かれハッと我に返るとそこには晴子が居た。
はおそるおそる桜木の顔を見た。
桜木の顔はうっすらとピンクに染まっていた。
「(やっぱり…)」
「桜木くん、何か用?」
晴子は首をかしげ桜木に問いかけた。
「さんお借りしていいですか?」
「え?…用事も終わったし…私は構わないけど」
「え;」
「さん!屋上行きましょう!!」
「え、あ…;;」
「じゃあ私教室戻ってるから!」
「あ、晴子ぉ〜…」
は桜木に手を引かれて屋上まで来た。
今日は天気がよく青空が広がっていた。
屋上には桜木と二人だけだった…
「えっと、ど、どうしたの?」
「さん…ぉ…俺…俺…」
桜木は俯き口をモゴモゴさせていた。
はそのしぐさがあまりにも可愛くクスリと笑ってしまった。
桜木はフッと顔をあげた…
「…さん!俺、さんが好きです!!」
「えっ///?!な、なに言ってるの急に…」
「ずっとずっと前からさんのことを見てきました!」
「だ、だって桜木くんは晴子のことが好きだったんじゃないの?!」
「確かに…晴子さんのことはスキでした…でも気づいたんです…前、さん他のクラスの男子に告られてるとこ見たんです…」
「…うん…」
「あんとき何かすげ〜ムカついて…それが嫉妬だってことに気づいて…いつのまにかさんが俺の一番大切な人になってたんです///」
「じゃあ、晴子のことは…」
「晴子さんは俺とバスケを出会わせてくれた恩人です!それから、晴子さんのおかげでさんにも出会えました!」
桜木の顔は赤い髪より真っ赤で何を言ってるのか自分でもよくわからなくなっていた。
はそれを真剣に聞いてあげた。
「だから、その…俺にはさんだけなんです…!!」
「桜木くん…」
「…」
「私…てっきり桜木くんは晴子のことが好きなんだと思ってて…」
「……」
「いつも不安だった…もし、晴子が桜木くんのこと好きになったらどうしようっていつも考えてた…」
「…さん」
は桜木の手をギュッと握ると瞳を見つめこう言った…
「私も桜木くんが好きです///世界で一番好きです!大好きです!!」
「………」
桜木は口をパクパクしていた。
は桜木以上に真っ赤だった。
そして桜木はの手を強く握ると
「俺!さんのこと一生守りますから!!」
そう言ってを抱きしめた。
も優しく抱きしめ返した…
二人はゆっくりと顔を近づけ少しぎこちないキスをした。
そしてもう一度、お互いの気持ちを確かめるように抱きしめあい、今度は深く甘いキスをした。
((Fin))
〜あとがき〜
無理やりすぎた;;(ガーン
でも、スムーズにかけたと思う!(たぶん;
まぁ、こんな恋愛もアリってことで!
…桜木くん偽者ですね;;
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